ギリホリちゃんdiary*イギリスYMS

華の87年生まれの31歳。年齢制限ギリギリのワーホリで「ギリホリ」ちゃん。イギリスワーホリことYMSビザの2017後期当選!(2018年3月22日渡英)

アウシュビッツ強制収容所に行ってきた

1月下旬にポーランド・クラカウに旅行に行ってきました。

 この旅の目的はアウシュビッツ強制収容所を見に行くこと。

わたしは勉強嫌いだし政治に興味ないし能天気に日々を送っている阿呆丸出し野郎ですが、今この時代を生きている人間としては見ておこうかなと。

日本からだったら旅行先に選ぶ場所として優先順位は低かっただろうしイギリスにいる間に行っておこうと思い、レッツゴー。

 

アウシュビッツには唯一の日本人ガイドがいるという話はぼんやり聞いていて、そのガイドさんの予約に合わせて日程を決定。

(アウシュビッツはガイドなしでの見学ができない時間の方が多いんですって。英語ガイドはあるので事前にオンラインで予約してから行くのがいいみたい)

ガイドさんのお名前は中谷さん。インタビュー記事をぺたり。

HISやベルトラからもガイドツアーを申し込めるようですが直接中谷さんにメールさせてもらいました。

メールアドレスはネットで見つけたものなのでここに書いても大丈夫かな…?

「tnakataniいち・きゅー・ろく・ろく・あっとまーくicloud.com」

ひらがなを数字4桁にして@に変えてください。

ネットでアドレスを見つけてご連絡させてもらいましたという旨と希望日をメールしたらさくっと話が進みました。

入館料とガイドで20ユーロ(80ズオチ)。12時半から約3時間のツアーでした。

中谷さんをのガイド予約をしたので自分たちではアウシュビッツの見学予約はしていません。

 

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見学当日!

ワルシャワからもクラクフからも電車やバスで行けますが、わたしたちは帰りの飛行機の時間もあってホテルからと空港まで丸一日カーチャーターしちゃいました。

アクセス方法がわかりやすいページをぺたり。

参加した日の中谷さんガイドツアーはわたしたちを含めて11名の参加者。

大きな荷物は持って入れませんのでクロークへ。トイレはありますが有料です。

中谷さんの声が聞こえるインカムを受け取ってから早速中へ。

 

こちらでの写真撮影は基本的に自由ですが(一部遺族の方に配慮して撮影禁止の場所もあり)「伝える」という意味での許可だそうです。

というわけでわたしも拙いながら記します。

メモを取るほど真面目に見学したわけではないので間違っていることもあるかもしれませんが…!

そして上手にまとめられていません!これだから頭が悪いと困っちゃうよねぇ。

ま、自分のための記録ってことなので温かい目でお付き合いください笑。

 

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入ってすぐに見えてきたのは教科書やガイドブックでもよく見る門。

「ARBEIT MACHT FREI( 働けば自由になる)」と書かれています。

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収容された人たちは毎朝ここを通って強制労働に行かされたそうです。

働いても自由になることなんてなかったのに。

 

この門をくぐってすぐ横に見えてきたのは二重の有刺鉄線の壁。

ぐるっと敷地を囲っています。外側が見える分余計に絶望感が半端ない。

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敷地内はこんな感じで同じような建物が等間隔に並んでいます。

住宅展示場みたいな整然とした感じ。この建物や道を作らされたのも収容された人たち。

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↑の写真の建物が今は展示室になっていて当時の資料を見ながら敷地内を回ります。

空調はなくてコートを着たままの見学でした。

 

展示資料はいろいろなものが。

わたしが中谷さんから聞いた話で印象的だったのは当時の写真。

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アウシュビッツに展示されている写真は大きく分けていくつかのあるとのこと。

1つはドイツ軍が広報的意味合いで表に出すために撮影した嘘で固められたもの。

酷いことなんかしてませんよー文化的生活送ってますよーみたいな写真。

2つは当時の所員が私的に撮影していた事実が写されたもの。

アウシュビッツが解放された時にフィルムを置き忘れたまま逃げたから残っている写真。これがあるから事実が明白になった大事な資料。

 

他にも他の国が偵察で上空から撮影したものや、収容された人が撮影して命からがら外に渡したフィルム、人体実験の様子を撮影したものもあったり。

それぞれの写真の事実や意味合いがあることにハッとさせられたというか。

写真1枚の説得力だけを鵜呑みにしちゃいけないんだなと思いつつ、写真1枚の重みもあるあるんだなと思ったり。うまく言えないけど。

 

 

収容された人たちから没収したものも展示されていました。

山のようなメガネ。

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わかりにくいけどトランクの山。外側には名前や住所が書いてある。

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家財道具一式を持ってここに送られ来ている人たちばかり。もちろん明るい未来を信じてここに来た人はいなかっただろうけど荷物全部を持ってこないといけない状況に立たされていたわけで。

 

 

 

ガス室の模型を見ながらどんな風に殺されていったかを聞きました。

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シャワーを浴びると言って裸で連れて行かれて、ガスでじわじわと死んでいく。

死んだあとは次の部屋にある焼却炉で燃やされて、骨は砕かれて川に流される。

工場みたいな流れ作業で人が殺されていく…

ガスと表現されているけど使われたのは殺虫剤。空き缶も大量に残っている。

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虫けら同然として人間を殺していく狂気。

当時のドイツは医学の最先端をいっていて、そんな国が人をさくっと殺してしまうということがほんと恐ろしい話なわけです。

人体実験も行われていたのも有名な話。麻酔を使わずに処置をしたりとここでも人として扱われなかったんですって。

 

 

アウシュビッツではガス室だけはなく絞首や銃殺でも殺人が行われていて、この写真の場所は銃殺に使われた場所。

「死の壁」と呼ばれていて無数の銃弾跡が残っています。

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行ってきた日はたまたま国際ホロコーストデーの次の日で花が供えられていました。

当日はアウシュビッツには遺族の方しか入れないそうです。

ホロコースト(Holocaust)は大虐殺のこと。恥ずかしながらここに行くまで知らない単語でした。(いや、他にも知らない単語いっぱいあるんだけど)

ニュースでホロコーストを信じていない人がいるというのを聞いて驚き。この壁を見てもなにも起こってないって思えるのだろうか。

 

 

アウシュビッツの初代所長が処刑された絞首台。

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この絞首台から見える塀を挟んだすぐのところに所長の家がありました。

家ではよいお父さんだったそうです。

 

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アウシュビッツと書いてきましたが、正確に言うと「アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所」

地図の右下がアウシュビッツで、これまで写真と共に紹介してきたところ。

左上にあるのがビルケナウ。アウシュビッツが手狭になったから作られた広い収容所。

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もう1か所収容所があったんだけどそこは解放された後に再興していて今は普通の街になってます。

 

中谷さんガイドではアウシュビッツの後にビルケナウも一緒に回ります。

アウシュビッツを見終わった後に休憩を挟んでからシャトルバスでビルケナウへ移動。

こちらも教科書やガイドブックでよく見る風景が広がります。

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貨車にすし詰めにされてヨーロッパ各地からここに到着したそうです。

 

ビルケナウの方は主に屋外にあるものを見ながら進んでいきます。

こちらではガイド用のトランシーバーがないので中谷さんの近くにいたほうがよく説明が聞こえる。

入り口からまっすぐ歩いてたどり着くのが壊されたガス室。

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先ほど模型で見た施設が実際に目の前にあって、ここでなにが行われていたかを思うと背筋が冷たくなる。

解放をされた際に急いで証拠隠滅のために爆破したのでこんな中途半場に残っているそうです。

 

収容されていた人たちが寝ていた部屋。部屋というかもうただの物置小屋みたい。

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一つの区画に2,3人が寝かされていたそう。

 

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当時のドイツは技術先進国で実際にこれらの収容所でも汚水はきっちり処理されていたり、敷地内に木が植えられていたり。

でもそこが恐ろしいことで、そんなことがしっかりできることがたくさんあるのに人間を人間として扱わない行為が行われたわけで。

 

ユダヤ人のみが収容された場所だと思われがちですが、政治犯的な人や同性愛者なんかも送られてきていたとのこと。

ガス室での死体処理を含めた労働も全部収容された人たちがやっていて、それを監視管理するのも収容された人たち。

同士であるはずなのに権力ピラミッドが出来てくるという人間の脆さみたいなところを利用しているんですって。

理由はドイツ人の所員のトラウマを防ぐため。トラウマになるってわかっていながら、人間扱いしていない人にはやらせるっていう恐ろしい話。

そんな「人間って非道になれる」っていう恐怖を感じる場所でした。

 

 

そういえば広島の原爆記念館を訪れた際、すごく怖かったことを憶えています。(怖いなんて言っちゃいけないのかもしれないけど)

わたしが行った時はすでに展示はだいぶマイルドになっていたらしいですが、それでも肌がただれた人の写真は教科書で学んではいたけど衝撃的でした。

ということもあってアウシュビッツに行くのも同じような怖さがあるんじゃないかなって思ってたんですが、それはありませんでした。

アウシュビッツにはビジュアルがえぐいものは少なかった(展示の方針で出してないだけかもしれないけど)ことが大きい理由かも。

 

広島は日々の生活が突然奪われて、原爆という武器でボロボロになったものが怖い。

アウシュビッツはすでに日々の生活を奪われた上で、人間が人間をボロボロにしていることが怖い。

そんな「生活感」の有無も別の恐怖があって、物理的や心理的に攻撃するのかも別の恐怖があるんだなと感じました。

どちらも戦争において人間が手を下したことで、ありがちなコメントになりますが絶対に繰り返してはいけない歴史なのだなぁと改めて思わされた次第です。

狭い世界であろうが、広い世界であろうが同じ人間であるはずなのに仲良くなれないのだなぁ…かなしみ。

 

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他にも聞いたお話の中で心に残ったことメモ。

その1。

そもそもなんでユダヤ人が迫害されたのかっていう理由は中谷さん曰く最初は「ヘイトスピーチ」から。

街角で誰かが言い出した「ユダヤ人さえいなければ」という声がどんどん大きくなって殺戮が行われたんだと。

他にも「大衆迎合主義」という言葉もこのホロコーストに大きく関係していて、今の日本が抱えている問題と関連することもある。

 

 

その2。

アウシュビッツに見学に来るのは年間200万人ほど。そのうちヨーロッパの学生が結構な人数を占めるそうです。

おそらくですがアウシュビッツのガイドには「このように説明する」という指針があって、中谷さんもそれに沿ってガイドをされていると思います。

数年前まではヒトラーの写真が展示されていたけど、今はないんだそうです。

それは見学に来た学生たちが学校に戻った後に「なぜホロコーストが行われたのか、誰か悪かったのか」というのを討論させるためとのこと。

時代と共にアウシュビッツの存在理由というか、今との関わり方もちょっとずつ変化しているんだなぁと思いました。ただの負の遺産ではなくて、変化している負の遺産。

 

 

日本語ガイドをお願いしてよかったなと思ったのは、もちろん説明が全部理解できるっていうところが1番。

次に日本人としてこの負の歴史を今後どのように他の国との関わりに生かしていくべきかという問題があることを認識させられたってこと。わたしになにができるわけでもないんだけどね。

 

あと日本語以外のガイドではどんな追加の説明がされているのかも気になりました。

例えば英語ガイドではいろんな国の人が混在するだろうから、どこかの国だけに寄り添った説明はされないんだろうなとか。

各国がそれぞれに第二次世界大戦との関わりがあって、今抱えてる問題があって、それをどう過去の負の遺産から学んでいかしていくのかなぁ、いけるのかなぁ。

 

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とまぁ本当にまとめるのが下手すぎて無駄に長いテキストになってしまいました。てへ。

調べれば調べるほどいろんな話が出てくるアウシュビッツ。

実際に足を運ぶと気になることがたくさん出てきます。そう思うと学生時代の修学旅行って全くもって学を修めてなかったなぁと思う次第です。

さて、いつもの如くお役立ち&気になる情報リンクをペタリして締めたいと思いますー!

 

 

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